月ノ美兎さん主催の百物語2025 【#降りられない百物語】100個怖い話するまで終わらない2025【月ノ美兎/にじさんじ】 へのおたより投稿です。
壁の上のクモ
目を開けると、視界一面が壁でした。
どうやら、少し横になってしまっていたようです。
ベッドに隣接した壁に向かって寝返りを打ったのだろうと、眠たい頭ながら想像がつきました。
そんなことをぼんやりと考えていると、何やら黒い物体がゆっくり動いている様子が目に入ってきました。
クモです。
ハエトリグモが、壁を伝って少しずつこちらに近づいてきています。
私はクモが大の苦手なのです。すぐさま逃げようと試みましたが、不思議なことに体が動きません。
これが、いわゆる「金縛り」というものでしょうか。私にとっては初めての体験でした。
戸惑っているうちに、クモはどんどん近づいてきます。
顔と壁の間にはわずか数センチメートルの隙間しかなく、たとえ小さなクモであっても、私にとってはとても大きな存在に感じられました。
手違いで顔に飛び跳ねてこないことを祈りながら、しばらくの間、無防備にクモの様子を眺めていました。
1分ほど経った頃でしょうか、不意に体を動かせるようになりました。
途端、手が顔や上半身を払いのけ始めました。
もう視界にクモはいないし、体にも付着していないことを頭では理解していましたが、脊髄反射のごとく体が勝手に動いていました。
そんな感じで特に危害を受けずに済みましたが、それ以来、虫よけ器具を玄関とベランダの両方に必ず2個以上設置するようにしています。
以上、私のちょっとした恐怖体験でした。
何事もなくて良かったですが、もしエアコンに潜んでいたゴキブリが飛んできたり、地面に隠れていたムカデが這い上がってきたりしたら…などと想像すると恐怖で震えが止まりません。
あ、委員長はムカデが好きなので大丈夫でしたね。
皆様も、金縛り中の虫にはご用心ください。
最後に、百物語、頑張ってください。そして、とても楽しみにしています。
好きすぎるがゆえに、私は過去の百物語をすべて5回以上は見ていますからね。これは怖い話ではありませんよ。
あとがき
まず、5年ぶりの百物語開催をとても嬉しく思います。
準備が大変なことは理解していますが、2020年以降に開催されていなかったのが残念だったので、待望の百物語でした。
さて、タイトルですが、率直に言うと「崖の上のポニ〇」に寄せました。
内容はかなり日常的なことですが、虫は主要な恐怖対象の一つだと思うので、少し面白おかしく装飾することで良い塩梅のおたよりになるよう書きました。
折角委員長の配信なので、ネタ的な要素も最後に入れました。古いネタですが、ムカデ人間の話ですね。
正統派な怖い話ではないかもしれませんが、たまにはこういう話も良いでしょう。
おそらく投稿数が膨大で読まれることはないと思うので、ここに記録として残しておきます。
今後のさらなる活躍を期待しています。
それでは、また。
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