こんにちは。
この記事は、第9世代藍の円盤解禁後 (レギュレーションH、シーズン23) のフェアリー統一の構築記事です。
非常に楽しい環境なので、前シーズン(同ルール)の構築を改良し、今シーズンも挑んでみました。
最終順位は約2万位で、結果はそれほど振るいませんでしたが、今回使ったポケモンたちにはポテンシャルが十分に備わっていると感じています。
今の環境なら、SVでも1000位付近を狙えるかもしれません。
詳細な対戦戦績は次の通りでした。
S23: 37勝33敗 / 70戦 (勝率 52.9%)
マスターボール級までは6勝2敗だったので、前シーズンよりは格段に強くなったと思います。
レンタルパーティはある程度の期間公開しておきます。
過去のフェアリー統一まとめ ↓
使用可能なフェアリータイプ
レギュレーションHで使用可能なフェアリータイプのポケモン一覧です。(最終進化形のみ表示)
一覧を表示
ポケモン | タイプ |
---|---|
ピクシー | フェアリー |
キュウコン (アローラ) | こおり / フェアリー |
プクリン | ノーマル / フェアリー |
マタドガス (ガラル) | どく / フェアリー |
マリルリ | みず / フェアリー |
グランブル | フェアリー |
サーナイト | エスパー / フェアリー |
エルフーン | くさ / フェアリー |
フラージェス | フェアリー |
ニンフィア | フェアリー |
デデンネ | でんき / フェアリー |
メレシー | いわ / フェアリー |
クレッフィ | はがね / フェアリー |
アシレーヌ | みず / フェアリー |
アブリボン | むし / フェアリー |
キュワワー | フェアリー |
ミミッキュ | ゴースト / フェアリー |
ブリムオン | エスパー / フェアリー |
オーロンゲ | あく / フェアリー |
マホイップ | フェアリー |
バウッツェル | フェアリー |
デカヌチャン | フェアリー / はがね |
初めに
かなりの試行錯誤を経て今の形に至りました。
環境上位のカイリューやサーフゴー、ブリジュラスなどが非常に強力であるため、これらを強く意識した対面・サイクル寄りの構築になっています。
選出パターン
よく選出したパターンを記載します。
サーナイト + アシレーヌ + エルフーン
初手のアタッカーで削りつつ、特殊はアシレーヌで、物理はエルフーンで対応するという基本的な選出です。
特に、カイリューがいる場合はエルフーンの選出は必須級です。
初手には、サーナイトかデカヌチャンを選出することが多かったです。
エルフーンはマタドガスとの選択です。
初手 + アシレーヌ + ミミッキュ
最後にミミッキュで締める対面寄りの選出です。
基本最初の2体で戦い、最後にミミッキュを出します。
アシレーヌは必須ではありませんが、ほとんどの場合選出することになりました。
個体解説
マタドガス (ガラルのすがた)
ポケモン | マタドガス (ガラルのすがた) |
---|---|
テラスタイプ | ひこう |
特性 | かがくへんかガス |
性格 | ずぶとい (B↑ A↓) |
持ち物 | ゴツゴツメット |
実数値 (努力値) | H: 172 (252) |
A: – | |
B: 176 (156) | |
C: 106 (4) | |
D: 91 (4) | |
S: 92 (92) | |
技 | どくどく |
いたみわけ | |
ちょうはつ | |
かえんほうしゃ |
調整意図
H: 特化
B: 11nの最大値
S: 残り (無振り70族+2まで)
採用経緯
特性かがくへんかガスが、使用率上位の受け寄りのポケモンにかなり刺さっているため採用しました。
特に、ママンボウやグライオン入りにはかなり強く、どくびしを主軸とする構築にも強いです。
また、マスカーニャに対して安定して後出しできる点も非常に優秀です。さらに、フェアリー統一が苦手とするオオニューラやハッサムに対しても強いです。
これらの敵のクイックターン、トリプルアクセル、フェイタルクロー、バレットパンチなどを利用するため、ゴツゴツメットを持たせました。
本当はくろいヘドロを持たせたいですが、テラスを切るとダメージを受けるようになるため、断念しました。
特性について、最初はふゆうで使っていました。
ふゆうの場合、マスカーニャ + ガブリアス or カイリュー という並びを、エルフーンを出さずともマタドガス1体で対処できる可能性があります。
とはいえ、かがくへんかガスをなくすと、受け寄りの構築に対してかなり弱くなってしまうため、仕方なくふゆうを諦めました。
ふゆうを諦めた代わりに、テラス飛行で地面技をかわすようにしました。
ここまでかなり良い点を書いていますが、回復技が いたみわけ しかないことから、有利なポケモンに対しても必ずしも勝ち切れるわけではないという点は意識する必要があります。
選出率: 5位
サーナイト
ポケモン | サーナイト |
---|---|
テラスタイプ | ほのお |
特性 | トレース |
性格 | おくびょう (S↑ A↓) |
持ち物 | こだわりメガネ |
実数値 (努力値) | H: 143 |
A: – | |
B: 85 | |
C: 177 (252) | |
D: 136 (4) | |
S: 145 (252) | |
技 | サイコショック |
サイコノイズ | |
ムーンフォース | |
マジカルフレイム |
調整意図
C: 準特化
D: 準特化ブリジュラスのラスターカノン耐え (HPが 16n-1 のためD4振り)
S: 特化
採用経緯
初手に出しやすい高火力な特殊アタッカー、かつブリジュラスを倒せるポケモンとして採用しました。
本構築のエースアタッカーです。
サーナイトを採用するまで初手のブリジュラスが重すぎましたが、かなり改善したように感じます。
エスパータイプを活かし、サイコショックとサイコノイズの両採用にしました。
サイコショックはウルガモスやハピナス、サイコノイズはポリゴン2やラウドボーン等の回復技持ち耐久ポケモンを意識しています。
もともとブリジュラス対策で はどうだん を採用していましたが、残念ながらD振りだと倒せず、無振りならムーンフォースで1発なので、採用価値が低いため抜きました。
因みに、H252ガチグマ(あかつき)に対しても、はどうだん で超低乱数(6.25%)という残念な結果でした。
テラスタルは鋼を半減できる炎が優秀です。
ただし、特殊耐久が高いおかげでブリジュラスのラスターカノンなどは耐えるので、テラスタルを切らなくて良い場面は多いです。
特性について、トレースは非常に強かったです。
天候パの すなかき や すいすい をトレースすることで相手の想定しない動きができたり、受け構築のポイズンヒール や さいせいりょく、しぜんかいふく を逆に利用したり、クエスパトラの かそく をトレースしてギミック構築を破綻させたり、マルチスケイルでダメージを抑えたり、ブリジュラスの特性を判定したりと、とても器用なことができます。
選出率: 4位
エルフーン
ポケモン | エルフーン |
---|---|
テラスタイプ | ゴースト |
特性 | いたずらごころ |
性格 | ずぶとい (B↑ A↓) |
持ち物 | たべのこし |
実数値 (努力値) | H: 167 (252) |
A: – | |
B: 150 (252) | |
C: 97 | |
D: 96 (4) | |
S: 136 | |
技 | やどりぎのタネ |
コットンガード | |
みがわり | |
ムーンフォース |
調整意図
H: 特化
B: 特化
採用経緯
カイリュー対策として採用しました。
おそらくフェアリータイプでカイリューに安定して勝てるポケモンはエルフーンくらいな気がします。
いたずらごころよりも優先度の高い しんそく を無効化するためにゴーストテラスとしました。
飛行も等倍になり、カイリューに対応しやすくなります。
アンコール対策で ちょうはつ を採用するか迷いましたが、汎用性の高い みがわり にしました。
アンコールを受けたとしても、いたずらごころ によって抜け出すことができるためです。
相手の残りが物理アタッカーのみになれば、基本的にエルフーンで勝てます。
また、副作用としてキノガッサの対策が万全になりました。
カイリューが非常に多かったため、結果的にエルフーンの選出率はかなり高めでした。
ただ、残念だったのは、マスカーニャに対してそれほど強いわけではない点です。
後出しに対してトリプルアクセルを打たれると、普通に倒されます。
あと、調整しても良い点として、Sに努力値12を振ると、準速85族を抜ける点が考えられます。
おそらく準速ブリジュラスはほぼいないと思っているので価値は低いかもしれませんが、一考の余地ありです。
選出率: 3位
アシレーヌ
ポケモン | アシレーヌ |
---|---|
テラスタイプ | くさ |
特性 | げきりゅう |
性格 | ひかえめ (C↑ A↓) |
持ち物 | とつげきチョッキ |
実数値 (努力値) | H: 183 (220) |
A: 84 | |
B: 95 (4) | |
C: 195 (252) | |
D: 137 (4) | |
S: 84 (28) | |
技 | うたかたのアリア |
ムーンフォース | |
サイコノイズ | |
クイックターン |
調整意図
H: 3n かつ 8n-1 の最大値
C: 特化
S: 60族、61族意識
採用経緯
対特殊アタッカーとして採用しました。
特殊面は耐久値が非常に高い上、火力もかなり高いのでとても信頼できるポケモンです。
選出すれば大体活躍してくれます。
テラスタイプは、弱点の草と電気を半減できる草テラスとしました。
とつげきチョッキ持ちですが、サイコノイズを採用することで受けポケモンに対しても有利に戦うことができます。
高耐久のおかげで特性 げきりゅう が発動する機会が多く、はねやすめ や じこさいせい を許さないことで、相手のHPが少ない状態を保ったまま次のポケモンに繋ぐことができるのが強かったです。
対戦で気づいた点として、ガチグマに抜かれることが多かったということがあります。
今の型のほうが強いとは思いますが、ガチグマや65族意識でもう少し素早さに振るのも良いと思います。特にラウドボーンは役割対象なので。
余談ですが、アシレーヌの選出率が高すぎるために、マリルリが不採用となりました。
選出率: 1位
ミミッキュ
ポケモン | ミミッキュ |
---|---|
テラスタイプ | かくとう |
特性 | ばけのかわ |
性格 | ようき (S↑ C↓) |
持ち物 | いのちのたま |
実数値 (努力値) | H: 131 (4) |
A: 142 (252) | |
B: 100 | |
C: – | |
D: 125 | |
S: 162 (252) | |
技 | かげうち |
シャドークロー | |
ドレインパンチ | |
つるぎのまい |
調整意図
A: 準特化
S: 特化
採用経緯
普通のミミッキュです。
言うまでもなく非常に強いので、選出できる場合は必ず選出すると良いです。
本ルールではミミッキュよりも遅いポケモンが多いため、メインアタッカーとして活躍することができます。
サイクル構築で選出しづらいミミッキュを採用するかについてかなり試行錯誤しましたが、やはりミミッキュの強さを押し付ける戦い方が強いという結論に至り、採用することにしました。
それにあわせて、ミミッキュを通せそうな場合は、サイクルで有利を取るよりもミミッキュを活躍させる選出や戦い方をするよう心掛けました。
技について、ミミッキュを最大限活かす つるぎのまい、先制技の かげうち、サーフゴーやラウドボーンへの打点となる シャドークロー は必須です。
残り1枠について、今の環境にはドレインパンチが結構刺さっていると思いました。例えば、使用率上位のガチグマやブリジュラス、ノーマルテラスなどです。
それ以外にも、単純に ばけのかわ や いのちのたま で削れたHPを回復するなど、汎用的にかなり使いやすい技でした。命中安定である点も大きな評価点です。
因みに、ヒスイゾロアークには何もできません。
選出率: 2位
デカヌチャン
ポケモン | デカヌチャン |
---|---|
テラスタイプ | ひこう |
特性 | かたやぶり |
性格 | ようき (S↑ C↓) |
持ち物 | たつじんのおび |
実数値 (努力値) | H: 161 (4) |
A: 139 (252) | |
B: 97 | |
C: – | |
D: 125 | |
S: 160 (252) | |
技 | デカハンマー |
はたきおとす | |
がんせきふうじ | |
つるぎのまい |
調整意図
A: 準特化
S: 特化
採用経緯
鋼フェアリー枠として採用しました。
素早さが高いため、物理アタッカーの役割を担います。
たつじんのおび を持たせることで、つるぎのまい + はたきおとす でH252サーフゴーを、がんせきふうじ でウルガモスを倒せるようになります。
テラスタイプは地面技を無効化できる飛行テラスが強いです。
一度 つるぎのまい を積んでしまえば、カイリューでさえワンパンでき、全抜き性能が非常に高かったです。
ただ、タイプは優秀なものの攻撃力がそれほど高くないので、ガチグマやブリジュラスなど不利な敵が数多く存在します。そのうえ、物理耐久が高くないので、このタイプなのに後出ししづらいという難しい性能をしています。適当に活躍してくれるわけではない点は注意してください。
選出率: 6位
没になったポケモン
オーロンゲ
ビルドアップ型を検討していましたが、選出する場面がありませんでした。
クッションとして すてゼリフ を主軸とした型も試しましたが、クッションにも関わらず先制で交代するのが弱すぎるため諦めました。
マリルリ
いつも通り水フェアリー枠として採用していました。
対物理はマリルリ、対特殊はアシレーヌという使い分けでしたが、環境上位の物理アタッカーにそれほど刺さっておらず、マリルリは選出せずアシレーヌでまとめて対処することが多かったため、今回は外すことになりました。
ブリムオン
特性の マジックミラー が非常に強力であるため、搦め手の対策として採用していました。
しかし、構築をトリックルームに寄せなければ活躍しづらいということもあり、エスパー枠としてサーナイトを採用したタイミングで抜くことになりました。
クレッフィ
最初は鋼フェアリー枠として採用していました。
しかし、本構築では受けに特化したポケモンは選出しづらかったため、デカヌチャンと入れ替えました。
地震を持つカイリューにも勝ちづらいため、採用は断念しました。
キュウコン (アローラのすがた)
高速アタッカーとして採用していました。
しかし、サーナイトと役割が被ることが多く、最終的に抜きました。
ただ、雪の防御1.5倍のおかげでかなり耐久が高いため、本構築との相性は良いと思います。
また、今の編成は高速アタッカーがいないため、次の構築ではまたキュウコンを入れようと考えています。
ミミッキュ
サイクル構築ではミミッキュを選出しづらく、途中抜いていました。
その後、スカーフ型やのろい型を試しましたが、それほど強いとは感じず、結局普通の型のミミッキュに落ち着きました。
王道が最強です。
最後に
かなり楽しい環境で、フェアリー統一でも強く戦えると思うので、もう少し今の環境を楽しもうと思います。
SVで3桁を取れると良いですね。
それでは、また。
コメント一覧