こんにちは。
この記事は、第9世代藍の円盤解禁後 (レギュレーションG、シーズン19) のフェアリー統一の構築記事です。
追加コンテンツ「藍の円盤」が解禁されてから数か月、ついに伝説のポケモンが使えるようになりました。
ということは、フェアリー統一の希望であるザシアンが使えるようになったというわけです。
なんと、ナーフされましたけどね!
特性発動1回、きょじゅうざんが単なる通常攻撃、攻撃170→150と、この弱体化は痛すぎます。
この影響もあり、ザシアンが使えるとはいえ、対戦環境は相変わらず厳しい状況です。むしろ、今までより厳しかった気がしています。
取り敢えずマスターボール級には辿り着けたので、構築を紹介します。
ランクバトルの対戦戦績は次の通りでした。
S19: 14勝9敗 / 23戦 (勝率 60.9%)
(なお、試行錯誤の過程で、S18は13勝12敗、S19変更前は21勝22敗でした)
レンタルパーティはある程度の期間公開しておきます。
過去のフェアリー統一の構築記事 ↓
使用可能なフェアリータイプ
9世代レギュレーションGの時点で使用可能なフェアリータイプのポケモンを一覧にしました。(最終進化形のみ表示)
レギュレーションGで新たに追加されたのは、太字の1体です。
ポケモン | タイプ |
---|---|
ピクシー | フェアリー |
キュウコン (アローラ) | こおり / フェアリー |
プクリン | ノーマル / フェアリー |
マタドガス (ガラル) | どく / フェアリー |
マリルリ | みず / フェアリー |
グランブル | フェアリー |
サーナイト | エスパー / フェアリー |
エルフーン | くさ / フェアリー |
フラージェス | フェアリー |
ニンフィア | フェアリー |
デデンネ | でんき / フェアリー |
メレシー | いわ / フェアリー |
クレッフィ | はがね / フェアリー |
アシレーヌ | みず / フェアリー |
アブリボン | むし / フェアリー |
キュワワー | フェアリー |
ミミッキュ | ゴースト / フェアリー |
ブリムオン | エスパー / フェアリー |
オーロンゲ | あく / フェアリー |
マホイップ | フェアリー |
ザシアン | フェアリー / はがね |
ラブトロス | フェアリー / ひこう |
バウッツェル | フェアリー |
デカヌチャン | フェアリー / はがね |
サケブシッポ | フェアリー / エスパー |
ハバタクカミ | ゴースト / フェアリー |
テツノブジン | フェアリー / かくとう |
キチキギス | どく / フェアリー |
初めに
鋼フェアリーという優秀なタイプを持つザシアンを入れるため、ある程度交代して柔軟に戦える構築を目指しました。
当然ながら、フェアリー統一ではかなり幅が狭くタイプが偏るため、伝説のポケモンに後出しするのはかなり厳しかったです。
使用率上位の伝説を重点的に対策することで、多少は戦えるところまで持って行けたという感じです。
通常であれば、例えばコライドンにはヘイラッシャ、ミライドンにはディンルーなど明確に対策になるポケモンが存在します。
今回の構築では、例えばミライドンには土テラス、コライドンにはサケブシッポという感じで対策を入れています。
自分のやりたいことを通す構築のほうが戦いやすい可能性は高いですが、今回は上記のような趣旨に沿って構築を組みました。
構築の狙い
よく選出したパターンがいくつかあるので記載します。
テツノブジン + ザシアン + 1
初手はタスキで様子見し、後からザシアンで暴れるという基本的な選出です。
初手 + サケブシッポ + マリルリ or アシレーヌ
物理受けとしてサケブシッポを選出し、トリックルームで切り返す戦い方です。
個体解説
マリルリ
ポケモン | マリルリ |
---|---|
テラスタイプ | みず |
特性 | ちからもち |
性格 | いじっぱり (A↑ C↓) |
持ち物 | こだわりハチマキ |
実数値 (努力値) | H: 175 |
A: 112 (252) | |
B: 132 (252) | |
C – | |
D: 100 | |
71 (4) | |
技 | アクアジェット |
アクアブレイク | |
じゃれつく | |
かわらわり |
調整意図
A: 特化
B: 準特化
採用経緯
高火力先制技持ち、かつトリルアタッカーを担えるポケモンとして採用しました。
拘っているので使いづらくはあるのですが、火力優先でハチマキにしています。いのちのたまもありだと思います。
かわらわり は現環境で多かったオーロンゲ対策です。パーティ全体で壁に対して有効な対策がほとんどないため、優先度が高いです。
選出率: 5位
アシレーヌ
ポケモン | アシレーヌ |
---|---|
テラスタイプ | くさ |
特性 | げきりゅう |
性格 | ひかえめ (C↑ A↓) |
持ち物 | とつげきチョッキ |
実数値 (努力値) | H: 186 (244) |
A: 84 | |
B: 95 (4) | |
C: 195 (252) | |
D: 137 (4) | |
S: 81 (4) | |
技 | うたかたのアリア |
ムーンフォース | |
サイコノイズ | |
クイックターン |
調整意図
H: 特化
C: 特化
採用経緯
特殊受け (主にカイオーガ受け) として採用しました。
特殊面は耐久値が非常に高い上、火力もかなり高いので信頼できるポケモンです。
テラスタイプは、ミライドンやかみなり等の電気とゴリランダーやオーガポン等の草を半減できるよう、草テラスとしました。
とつげきチョッキ持ちですが、サイコノイズを採用することで受けポケモンに対しても有利に戦うことができます。
例えば、ヘイラッシャの ねむる を防ぐことができます。
1つ面白かったのが、オーガポンに対してサイコノイズを打ったところ、回復技であるウッドホーンを防ぐことができました。意外と活躍の機会が多い技です。
選出率: 3位
ザシアン
ポケモン | ザシアン |
---|---|
テラスタイプ | じめん |
特性 | ふとうのけん |
性格 | ようき (S↑ C↓) |
持ち物 | くちたけん |
実数値 (努力値) | H: 167 |
A: 222 (252) | |
B: 135 | |
C: – | |
D: 136 (4) | |
S: 220 (252) | |
技 | きゅじゅうざん |
インファイト | |
テラバースト | |
ワイルドボルト |
調整意図
A: 準特化
S: 特化
採用経緯
本レギュレーションで使用可能な唯一の伝説です。
テラスタイプは、技のタイプ補完から地面または岩が考えられますが、電気の一貫を切ることができるという点で地面テラスとしました。
もともと つるぎのまい を採用していましたが、ウーラオスやホウオウ意識のためワイルドボルトで技範囲を広げたいと思い、今の技構成になりました。
素早さは対ザシアン、135族用に最速です。
選出率: 2位
サケブシッポ
ポケモン | サケブシッポ |
---|---|
テラスタイプ | ほのお |
特性 | こだいかっせい |
性格 | ずぶとい (B↑ A↓) |
持ち物 | ゴツゴツメット |
実数値 (努力値) | H: 222 (252) |
A: – | |
B: 166 (252) | |
C: 86 (4) | |
D: 135 | |
S: 131 | |
技 | ステルスロック |
トリックルーム | |
ミストバースト | |
かえんほうしゃ |
調整意図
H: 特化
B: 特化 (こだいかっせいの能力上昇対象)
採用経緯
コライドンとメタモン (ザシアン) への切り返しとして採用しました。
フェアリー統一ではコライドンがあまりに重く、悩んでいたところ思いつきました。
こだいかっせいで防御を上げ、ゴツゴツメットとフレアドライブの反動で相手のHPを削ります。
ハチマキ以外は後出しからテラスタルを切ればトリックルームで切り返せます。
素の素早さが高く、ハッサム等の低速ポケモンに対して上から かえんほうしゃ を打つことも狙えます。
(ハッサムはゴツメ込みで倒せます)
メタモンの対策もかなり難しかったのですが、炎サケブシッポで一応解決できます。
ただ、他のポケモンにテラスタルを切れないのが難しいところです。
パーティによって炎サケブシッポが刺さっていることが割とあり、優先的に選出することも多かったです。刺さっている場合はテラスタルをもったいぶらず、HPを大切に扱うことが重要です。
選出率: 4位
ハバタクカミ
ポケモン | ハバタクカミ |
---|---|
テラスタイプ | ほのお |
特性 | こだいかっせい |
性格 | おくびょう (S↑ A↓) |
持ち物 | こだわりメガネ |
実数値 (努力値) | H: 130 |
A: – | |
B: 76 (4) | |
C: 187 (252) | |
D: 155 | |
S: 205 (252) | |
技 | シャドーボール |
ムーンフォース | |
マジカルフレイム | |
パワージェム |
調整意図
C: 準特化
S: 特化 (こだいかっせいの能力上昇対象)
採用経緯
特殊アタッカー兼特殊受けとして採用しました。
ただ、現環境の特殊アタッカーというと、バドレックスやミライドンが強力で、これらは火力が高い上に素早さでも勝てず、後出しすることはできません。(ミライドンはスカーフ想定)
一応、対コライドンでは、こだいかっせいにより素早さを上げて一掃を狙うことはできますが、トリルで切り返す本構築とは相性は良くなかったかもしれません。(あと、こだいかっせいが発動しても、スカーフコライドンとは同速です…)
パワージェム はホウオウ対策です。
テラスタイプはいつも通りの炎です。
選出率: 6位
テツノブジン
ポケモン | テツノブジン |
---|---|
テラスタイプ | じめん |
特性 | クォークチャージ |
性格 | やんちゃ (A↑ D↓) |
持ち物 | きあいのタスキ |
実数値 (努力値) | H: 149 |
A: 200 (252) | |
B: 110 | |
C: 141 (4) | |
D: 72 | |
C: 168 (252) | |
技 | インファイト |
れいとうパンチ | |
かげうち | |
10まんボルト |
調整意図
A: 特化 (バドレックスを れいとうパンチ + かげうち で倒せる)
S: 準特化
採用経緯
タスキ枠、かつバドレックスやハバタクカミへの先制技持ちとして採用しました。
初めは、つるぎのまい + かみなりパンチ 型としていたのですが、ランドロスが多かったことと、ヘイラッシャへの打点がパーティ単位で不足していることを考慮し、この型になりました。
テラスタルはミライドン対策の地面です。
本構築は地面タイプがいないため、ミライドンに対してかなり不利です。そこで、ミライドンのボルトチェンジ等を阻止するための地面テラスを選択しました。
上記の点に加え、技範囲が広く初手に出しやすかったです。
ただし、テツノブジンでバドレックスを処理する場合は、大切に扱う必要があります。
選出率: 1位
最後に
正直なところ、かなり厳しかったと感じています。
特に、現状のフェアリータイプではタイプが偏っているため、タイプ相性で受けられない場面が多いという印象を受けました。
また、ザシアンが交代しづらくなったのも大きな要因でしょう。
もっと戦いやすい構築がある気がするので、次回以降でまた考えたいと思います。
それでは、また。
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