こんにちは。
この記事は、第9世代レギュレーションG/シーズン29(伝説1体、藍の円盤解禁後) のフェアリー統一の構築記事です。
久々にマスターボール級でしっかり戦ったので、記録として残しておきます。
さて、本ルールでは、フェアリー統一で心強いザシアンが使えます。
ただし、見過ごせないレベルの弱体化を受けてしまいました。


特性発動1回、きょじゅうざんが単なる通常攻撃、攻撃170→150と、痛すぎる弱体化です。
優秀なタイプを活かして交代するという戦法が取りづらく、扱いがかなり難しいと思います。
そんな中、ランクバトルの対戦戦績は次の通りでした。
S19: 77勝73敗 / 150戦 (勝率 51.3%)
(マスターボール級までは14勝0敗。最終順位は27586位)
結果はあまり振るいませんでしたが、自分なりに工夫できたことは多く、フェアリー統一の可能性は感じました。
S19で作った構築を改良しながら戦いました。最終的な構築は以下の通りです。
レンタルパーティはある程度の期間公開しておきます。

過去のフェアリー統一の構築記事 ↓

使用可能なフェアリータイプ
9世代レギュレーションGの時点で使用可能なフェアリータイプのポケモンを一覧にしました。(最終進化形のみ表示)
一覧を表示
レギュレーションGで新たに追加されたのは、太字の1体です。
ポケモン | タイプ |
---|---|
ピクシー | フェアリー |
キュウコン (アローラ) | こおり / フェアリー |
プクリン | ノーマル / フェアリー |
マタドガス (ガラル) | どく / フェアリー |
マリルリ | みず / フェアリー |
グランブル | フェアリー |
サーナイト | エスパー / フェアリー |
エルフーン | くさ / フェアリー |
フラージェス | フェアリー |
ニンフィア | フェアリー |
デデンネ | でんき / フェアリー |
メレシー | いわ / フェアリー |
クレッフィ | はがね / フェアリー |
アシレーヌ | みず / フェアリー |
アブリボン | むし / フェアリー |
キュワワー | フェアリー |
ミミッキュ | ゴースト / フェアリー |
ブリムオン | エスパー / フェアリー |
オーロンゲ | あく / フェアリー |
マホイップ | フェアリー |
ザシアン | フェアリー / はがね |
ラブトロス | フェアリー / ひこう |
バウッツェル | フェアリー |
デカヌチャン | フェアリー / はがね |
サケブシッポ | フェアリー / エスパー |
ハバタクカミ | ゴースト / フェアリー |
テツノブジン | フェアリー / かくとう |
キチキギス | どく / フェアリー |

初めに
ザシアンは鋼フェアリーという優秀なタイプを持つものの、なるべく特性が発動した状態で戦えるように、交代数が少ないサイクル系の構築を目指しました。
クッション性能や攻撃性能が抜群なアシレーヌ、技範囲と攻撃性能が高いテツノブジンは即採用しました。
ここまででは炎コライドンが重すぎるため、後出しできるサケブシッポを採用しました。
次に、炎技を使え、ホウオウやキラフロルに対してもある程度戦えるポケモンとして、ハバタクカミを採用しました。
最後に、このままでは黒バドレックスにほぼ勝てないので、対策としてミミッキュを採用しました。
本当は、ルギア等の受け系の構築に強いキチキギスやピクシーを採用したかったのですが、採用率の問題でバドレックスの対策を優先すべきだと考え、ミミッキュを採用しました。
(ピクシー、マタドガス、キチキギス、ミミッキュ(別の型)あたりは結構試行錯誤し、最終的に本構築のミミッキュになりました)
地面タイプがいないことからミライドンの対策が甘いので、地面テラスで補うこととしました。
個体解説では選出率の順位を記載していますが、本構築においてはどのポケモンも同じくらい出していたと思います。そのため、順位は参考程度です。
また、MVPを決めるとすれば、サケブシッポにあげたいと思います。

構築の狙い
よく選出したパターンがいくつかあるので記載します。
テツノブジン + ザシアン + 1
初手はタスキで様子見し、後からザシアンで暴れるという基本的な選出です。
相手によっては、初手にハバタクカミやアシレーヌを置くこともあります。
初手 + サケブシッポ + 1
物理受けとしてサケブシッポを選出し、トリックルームで切り返す戦い方です。
積み構築に対しても、ほえるためにこの選出をします。
構築の課題
受けサイクル系全般が苦手です。致命的です。
しかし、技枠やポケモンの枠が足りないので、対策の仕方がかなり悩ましいのです。
個体解説
アシレーヌ
ポケモン | アシレーヌ |
---|---|
テラスタイプ | くさ |
特性 | げきりゅう |
性格 | ひかえめ (C↑ A↓) |
持ち物 | とつげきチョッキ |
実数値 (努力値) | H: 183 (220) |
A: 84 | |
B: 95 (4) | |
C: 195 (252) | |
D: 137 (4) | |
S: 84 (28) | |
技 | うたかたのアリア |
ムーンフォース | |
サイコノイズ | |
クイックターン |
調整意図
H: ほぼ特化(3n かつ 8n – 1)
C: 特化
採用経緯
特殊受け(カイオーガ受け等)として採用しました。
特殊面は耐久値が非常に高い上、火力もかなり高いので信頼できるポケモンです。
実際、火力がギリギリ足りて勝てた試合がかなり多かったように感じます。
テラスタイプは、ミライドンやかみなり等の電気とゴリランダーやオーガポン等の草を半減できるよう、草テラスとしました。
とつげきチョッキ持ちですが、サイコノイズを採用することで受けポケモンに対しても有利に戦うことができます。
例えば、ヘイラッシャの ねむる を防ぐことができます。
1つ面白かったのが、オーガポンに対してサイコノイズを打ったところ、回復技であるウッドホーンを防ぐことができました。意外と活躍の機会が多い技です。
選出率: 3位
ミミッキュ
ポケモン | ミミッキュ |
---|---|
テラスタイプ | ステラ |
特性 | ばけのかわ |
性格 | いじっぱり (A↑ C↓) |
持ち物 | いのちのたま |
実数値 (努力値) | H: 143 (100) |
A: 154 (236) | |
B: 101 (4) | |
C: – | |
D: 126 (4) | |
S: 137 (164) | |
技 | つるぎのまい |
かげうち | |
シャドークロー | |
テラバースト |
調整意図
A: 11n最大値
H: 16n – 1
S: 残り (無振り110族は抜けるように)
採用経緯
主に黒バドレックス対策として採用しました。
相手はミミッキュ意識でテラスタルを切る可能性が高いため、それに対抗できるよう、ステラテラバーストを採用しました。
それ以外にも、白バドレックスやルギアを相手にする場合もあります。
ザシアンが受けのポケモンに弱く、ミミッキュも同様なので、ザシアン軸の構築としてはミミッキュを採用するかかなり微妙なところですが、他ではどうしても黒バドレックスの対策ができず、採用することになりました。
のろい等も採用したいですが、中途半端になってしまう気がしたので、用途を絞ってこの技構成にしました。
伝説環境では忘れられがちですが、対面構築に対しては圧倒的な強さを誇ります。
選出率: 6位
ザシアン
ポケモン | ザシアン |
---|---|
テラスタイプ | じめん |
特性 | ふとうのけん |
性格 | ようき (S↑ C↓) |
持ち物 | くちたけん |
実数値 (努力値) | H: 167 |
A: 222 (252) | |
B: 135 | |
C: – | |
D: 136 (4) | |
S: 220 (252) | |
技 | きゅじゅうざん |
インファイト | |
テラバースト | |
みがわり |
調整意図
A: 準特化
S: 特化
採用経緯
本レギュレーションで使用可能な唯一の伝説です。
テラスタイプは、技のタイプ補完から地面または岩が考えられますが、電気の一貫を切ることができるという点で地面テラスとしました。
素早さは対ザシアン、135族用に最速です。
もともとウーラオスやホウオウ意識でワイルドボルトを採用していましたが、高速アタッカーのみがわりは相手のテラスタイプを特定できるという意味でとても強力であるため、技範囲よりもみがわりを優先して採用することにしました。
実際、みがわりを使う機会は多かったです。
選出率: 2位
サケブシッポ
ポケモン | サケブシッポ |
---|---|
テラスタイプ | ほのお |
特性 | こだいかっせい |
性格 | ずぶとい (B↑ A↓) |
持ち物 | ゴツゴツメット |
実数値 (努力値) | H: 222 (252) |
A: – | |
B: 166 (252) | |
C: 86 (4) | |
D: 135 | |
S: 131 | |
技 | ステルスロック |
トリックルーム | |
かえんほうしゃ | |
ほえる |
調整意図
H: 特化
B: 特化 (こだいかっせいの能力上昇対象)
採用経緯
コライドンとメタモン(ザシアン)への切り返しとして採用しました。
フェアリー統一ではコライドンがあまりに重く、悩んでいたところ思いつきました。
こだいかっせいで防御を上げ、ゴツゴツメットとフレアドライブの反動で相手のHPを削ります。
ハチマキ以外は後出しからテラスタルを切ればトリックルームで切り返せます。
素の素早さが高く、ハッサム等の低速ポケモンに対して上から かえんほうしゃ を打つことも狙えます。
(ハッサムはゴツメ込みで倒せます)
メタモンの対策もかなり難しかったのですが、炎サケブシッポで一応解決できます。
ただ、他のポケモンにテラスタルを切れないのが難しいところです。
以前はミストバーストを採用していましたが、構築全体で積みアタッカーが重かったため、藍の円盤で習得した ほえる を採用し、トリックルーム以外にも ステロ+ほえる という強力な戦法を使える腐らない存在になりました。
ほえるの採用により、勝率が結構上がったと感じました。
パーティによって炎サケブシッポが刺さっていることが割とあり、優先的に選出することも多かったです。刺さっている場合はテラスタルをもったいぶらず、HPを大切に扱うことが重要です。
選出率: 4位
ハバタクカミ
ポケモン | ハバタクカミ |
---|---|
テラスタイプ | ほのお |
特性 | こだいかっせい |
性格 | ひかえめ (C↑ A↓) |
持ち物 | こだわりメガネ |
実数値 (努力値) | H: 131 (4) |
A: – | |
B: 103 (220) | |
C: 205 (252) | |
D: 156 (4) | |
S: 159 (28) | |
技 | マジカルフレイム |
パワージェム | |
サイコショック | |
ムーンフォース |
調整意図
C: 特化 (H252D4ホウオウをパワージェムで確定1発。こだいかっせいの能力上昇対象)
B: メタモン(A+2ザシアン)の きょじゅうざん 耐え(炎テラス時)
S: 残り (本当は最速グライオン(161)を抜きたいが、妥協)
採用経緯
特殊アタッカー兼特殊受けとして採用しました。
ハッサムをはじめとする鋼対策のマジカルフレイム、ホウオウ(+炎オーガポン)対策のパワージェム、キラフロルやドオーをはじめとする毒対策のサイコショックは確定です。残りは打つ場面が多いムーンフォースとしました。
努力値を素早さではなく防御に振ることで、ザシアンやメタモンの対応がしやすくなります。加えて先制技の対策にもなります。
さらに、特性こだいかっせいでは特攻が上がるので、対コライドン時にトリルアタッカーになれます。
テラスタイプはバレットパンチ等の鋼技対策の炎です。
特殊アタッカー相手にマジカルフレイムを連打する場面もあるため、そこでも役立ちます。
選出率: 1位
テツノブジン
ポケモン | テツノブジン |
---|---|
テラスタイプ | じめん |
特性 | クォークチャージ |
性格 | やんちゃ (A↑ D↓) |
持ち物 | きあいのタスキ |
実数値 (努力値) | H: 149 |
A: 200 (252) | |
B: 110 | |
C: 141 (4) | |
D: 72 | |
C: 168 (252) | |
技 | インファイト |
れいとうパンチ | |
かげうち | |
くさむすび |
調整意図
A: 特化 (バドレックスを れいとうパンチ + かげうち で倒せる。こだいかっせいの能力上昇対象)
S: 準特化
採用経緯
タスキ枠、かつバドレックスやハバタクカミへの先制技持ちとして採用しました。
メイン技のインファイト、カイリューやランドロス、グライオンへの打点となるれいとうパンチ、バドレックスやハバタクカミへの先制攻撃のかげうち、ヘイラッシャ対策のくさむすびで確定です。
氷技は、れいとうビームだとバドレックスやハバタクカミを倒せなくなるので、れいとうパンチです。この枠ははたきおとすと迷いましたが、現環境は氷技が重要だと見てこの技構成となりました。
テラスタルはミライドン対策の地面です。
本構築は地面タイプがいないため、ミライドンに対してかなり不利です。そこで、ミライドンのボルトチェンジ等を阻止するための地面テラスを選択しました。
技範囲が広く初手に出しやすかったです。
選出率: 5位
最後に
思ったよりはうまく戦えたと感じています。
マスターボール級までは全勝で上がれましたが、マスターボール級ではそう上手くはいかず、といった感じでした。
次のレギュレーションIは禁止伝説級2体のルールです。
そしてなんと、フェアリータイプの伝説はザシアン1体しか解禁されていません。
ゼルネアスはかなり面白そうなんですけどね…。
そんなわけで、次のルールはお休みですかね。何か別のコンセプトパーティでも考えようと思います。
それでは、また。
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