PayPayカード/ゴールドは作るべきか 還元率を徹底考察

調査

こんにちは。

この記事では、「PayPayカード」と「PayPayカード ゴールド」の還元率に関する調査結果と、そもそもPayPayカードを作るべきか、作るとしてどちらを作るべきかという疑問に対する回答を記載します。

迷っている方、仕様がよく分からない方は参考にしてください。

結論

詳細な説明をする前に、カードの作成をしたほうが良い場合の条件を書いておきます。

「PayPayカード ゴールド」の作成をおすすめするのは以下のいずれかの条件に該当する方です。

  • SoftBankユーザ (一部Y!mobileユーザ)
  • 年間のPayPay利用額とクレジットカード利用額の合計が220万円以上

「PayPayカード」の作成をおすすめするのは以下の条件に該当する方です。

  • PayPayをよく利用するが、年間のPayPay利用額とクレジットカード利用額の合計が220万円未満

以降で理由を詳しく説明します。

PayPayカードの概要

基本情報

PayPayカードは「クレジットカード」であり、PayPayカード株式会社が提供するサービスです。

旧Yahoo! JAPANカード(ヤフーカード)が、2021年12月1日(水)に現在のPayPayカードに切り替えられました。
そして、2022年11月24日(木)から新たにPayPayカード ゴールドの提供が開始されました。

参考
PayPayカード公式ホームページ
ヤフーカードはPayPayカードへ変わります

カードの種類と還元率

PayPayカードには以下の2種類があります。

  • PayPayカード
  • PayPayカード ゴールド

「PayPayカード」は年会費無料で、還元率は1%です。

「PayPayカード ゴールド」は年会費11000円(税込み)で、還元率は1.5%です。

ポイント付与の方法

還元されるポイントは「PayPayカード特典」と呼ばれ、すべて「PayPayポイント」で付与されます。
PayPayポイントとは、PayPayアプリでの支払い時に使えるポイントのことです。

月末までの支払いをまとめて翌月15日頃に付与されます。

参考
利用特典(PayPayステップ・PayPayカード特典)

サービス連携: PayPay

PayPayカードは、PayPayアプリと連携することで真価を発揮するクレジットカードです。

ここでは、PayPayと連携することによるメリットを記載します。

PayPayでの還元率

PayPayの利用で還元されるポイントは「PayPayステップ」と呼ばれ、すべて「PayPayポイント」で付与されます。(PayPayカードの有無に関わらず)

支払いから約30日後に決済単位で付与されます。

PayPayカードをPayPayに登録し、PayPayの「クレジット」機能(旧あと払い)を利用することで、PayPayステップの還元率が増加します。

PayPayステップの還元率は以下の通りです。

特典の種類 還元率 [%]
クレジット不使用
(残高支払い等)
クレジット使用
PayPayカード PayPayカード ゴールド
基本付与率 0.5 1.0 1.5
条件達成特典 0.5 0.5 0.5
合計 0.5 or 1.0 1.0 or 1.5 1.5 or 2.0

「PayPayカード」では還元率1%または1.5%、「PayPayカード ゴールド」では還元率1.5%または2%です。

条件達成特典とは、ある月に以下のすべての条件を満たした場合、翌月の還元率が増える特典のことです。

  • 200円以上の支払い回数が30回以上
  • 支払い金額が10万円以上

上記の条件が達成されている場合、クレジットカード支払いよりもPayPay支払いのほうが還元率が高くなります。

PayPayカード ゴールドは、還元率2%を実現できるという点が大きな魅力です。

高還元率と割引: SoftBank通信回線

SoftBankまたはY!mobileのユーザは、PayPayカード(特にゴールド)により得られるメリットが非常に大きいです。

以降でそのメリットを紹介します。

通信回線の還元率

SoftBankまたはY!mobileのユーザは、通信回線の料金を「PayPayカード ゴールド」で支払うと、還元率が大幅に増加します。

この点も「PayPayカード ゴールド」の大きな魅力の1つです。

還元率は以下の通りです。

対象サービス 還元率 [%]
SoftBank
(ソフトバンク)
Y!mobile
(ワイモバイル)
スマホ 10 3
SoftBank 光/Air 10 10
おうちでんき/自然でんき 3 3

以下にいくつか補足を書きます。

上記は通信回線(通話料金も含む)にかかる料金なので、端末等の料金は対象外です。
月々の料金に端末の分割払いが含まれている場合は、除いてください。

家族全員分の通信料金を支払ったとしても、自分以外の料金は対象外です。

還元は1000円ごとに行われます。
例えば、月々の料金が2980円の場合、付与されるポイントは200ポイントです。

還元されるポイントはすべて「ソフトバンクポイント」で付与されます。
このポイントはPayPayポイントにいつでも交換可能なので、PayPayポイントの完全上位互換と言えます。

参考
PayPayカード ゴールドでPayPayがおトクに

割引対象の料金プラン

上記の通信回線の還元率増加に加えて、SoftBankでは割引が発生する料金プランがあります。

対象の料金を「PayPayカード」「PayPayカード ゴールド」のいずれかで支払うと割引が発生します。

この割引は「PayPayカード割」と呼ばれ、対象の料金プランは以下の通りです。

料金プラン 割引(税込み) [円/月]
ペイトク (30, 50, 無制限) 187
メリハリ無制限+

割引はそれほど大きな金額ではありませんが、通常のPayPayカードでも適用される点は嬉しいですね。

参考
“ソフトバンク”の新料金プランにおける「PayPayカード割」提供開始について

ゴールドの特典一覧

PayPayカード ゴールド限定のその他特典は以下の通りです。

  • Yahoo!ショッピングで還元率増加(最大7%)
  • 国内主要空港ラウンジが利用可能
  • Yahoo!プレミアムに無料で加入
  • 年間最大300万円までの補償
  • 海外旅行は最大1億円、国内旅行は最大5,000万円を補償
  • ETCカード年会費無料
  • 入会キャンペーン(最大11000ポイント付与)

Yahoo!ショッピングやLOHACOを使う方は恩恵が大きいです。

他カードとの還元率の比較

現在、年会費無料のクレジットカードのうち還元率の高いものは1%程度、年会費有料の場合は1.5%程度が相場だと考えています。

これを踏まえると、2%や1.5%が出せるPayPayカードはかなり還元率の高いカードだと思われます。

では、この状況を前提とした際、どのような場合にPayPayカードを作るべきかを考察します。

参考
クレジットカード一覧 – 価格.com

PayPayカード ゴールドの作成がおすすめの場合

まず、SoftBankユーザ(またはY!mobileユーザ)のうち、通信回線の料金が月々10185円を超えている場合、PayPayカード ゴールドを作成した方が良いでしょう。
なぜなら、通信回線の還元率10%分とPayPayカードの通常還元率1%分の差額(9%分)だけで、年会費の11000円を超えるからです。

そこまでの料金がかかっていない場合でも、PayPayカードのゴールドへの切り替えによる還元増加額(下記を参照)が年会費の11000円を上回っていれば、PayPayカード ゴールドを作成した方が良いでしょう。

還元増加額[円/年] = 通信回線料金 × 9% + PayPay支払い額 × 0.5% + 還元率1%以下のすべてのクレジットカード支払い額 × 0.5%

例えば、ペイトク無制限(家族3人以上)加入者の場合、料金は月々7128円なので、月々のPayPay利用額とクレジットカード利用額の合計が約55000円以上なら、PayPayカード ゴールドを作成した方が良いということです。

多くのSoftBankユーザはこの条件に該当するのではないかと思います。
もちろん、価格の低い料金プラン(ミニフィットプラン+等)を利用している場合には還元増加額が年会費に達しない可能性が高いので、その場合にはSoftBankユーザであってもPayPayカード ゴールドを作成する必要はありません。

また、SoftBankやY!mobileのユーザでなくても、上記還元増加額の通信回線料金を除いた部分が年会費の11000円を上回れば、作成をおすすめします。
簡潔に言うと、利用額の合計が220万円以上の場合ということです。この場合は年会費分を回収できます。
常時2%の還元率は破格です。

参考
料金プラン – SoftBank

PayPayカードの作成がおすすめの場合

PayPayをよく使う方は作成をおすすめします。

年会費が無料であるにもかかわらず、PayPay利用時の還元率が単純に0.5%増加します。

特に、PayPayステップの条件達成特典を得られる場合、年会費無料で還元率1.5%を出せるのでおすすめです。

おすすめしない場合

PayPayをほとんど利用せず、SoftBankやY!mobileの通信回線を使用していない場合、PayPayカードにこだわる必要はありません。

他に還元率1%のクレジットカードは多数存在するので、自分の使い方に合ったクレジットカードを選ぶのが良いと思います。

閑話

少し前(2023年9月頃)、auの広告が話題になりました。

元素周期表を使った以下のような広告で、非常にセンスが良いと感じました。

au広告
画像提供元: J-CASTニュース

元素記号 日本語名 競合他社(?)
Y イットリウム Y!mobile
Sb アンチモン SoftBank
Nd ネオジム NTT docomo
Au au
Ra ラジウム Rakuten Mobile

アンチモンことSoftBankも、金のauに負けないよう頑張ってほしいですね。

最後に

PayPayカードの還元率の調査と考察をしました。

質問や指摘、要望等があれば、下のコメント欄にお願いします。

それでは、また。

調査

コメント一覧

タイトルとURLをコピーしました