こんにちは。
シーズン8(シリーズ5)から鎧の孤島で登場するポケモンたちが解禁されました。
中でも、ポリゴン2、ジバコイル、ウーラオス 等はよく使われています。
筆者は、フェアリータイプの追加ポケモンを軸とした構築を組みたいという気持ちから、キュワワーを軸とした構築を組むことにしました。
どの程度戦えるのか不安でしたが、3桁順位に入ることはできました。
最高: 875位 | 最終: 1434位 – 1888pt
1000位代前半までは安定して行けると思います。
この記事では、上記キュワワー軸の構築を紹介します。
記事中の簡略表記や分からない説明については、簡略表記と専門用語 をご参照ください。
構築の狙い
キュワワーはある程度耐久があって詰め性能が高いポケモンなので、構築全体でもある程度耐久があって詰め性能か抜き性能を持ったポケモンを採用しています。
そのため、ある程度サイクルを回しつつ、最終的には相手の選出に一番通りの良いポケモンで詰めるという戦い方が基本です。
以下に基本選出をまとめました。
ギャラドス + キュワワー + ハガネール
本構築の最も基本的な選出です。
初手は相手の構築によって変えます。
ギャラドスで全抜きを狙うか、キュワワーまたはハガネールで詰めるという展開に持っていきます。
バタフリー + ルガルガン
相手の構築が受け寄りの場合、バタフリーまたはルガルガンで全抜きを狙うことが多いです。
個体解説
キュワワー
使用率ランキング: 99位
ポケモン | キュワワー |
---|---|
特性 | ヒーリングシフト |
性格 | おだやか (D↑ A↓) |
持ち物 | バンジのみ |
実数値 (努力値) | H: 158 (252) A: 51 B: 110 C: 105 (20) D: 176 (236) S: 120 |
技 | やどりぎのタネ めいそう こうごうせい ドレインキッス |
調整意図
H: 特化
D: 11n の最大値
C: 残り
A: 最低値
採用経緯
本構築の軸として採用しました。
やどりぎ + めいそう による詰め性能が高く、特性により こうごうせい や ドレインキッス は優先度+3 で使うことができます。(グラススライダー や ふいうち の上を取れます)
特殊アタッカーを起点にしつつ、やどりぎ + 先制ドレインキッス で裏の物理アタッカーを疲弊させます。
今環境に多い ポリゴン2 に対して一方的に強いという点で、構築上ギャラドスと相性が良いです。
また、特性ヒーリングシフトによりトゲキッスのエアスラッシュに怯えずに立ち回ることができます。
キュワワーで詰めるルートをとる場合、裏の物理アタッカーをキュワワーの(C+1)ドレインキッス圏内に入れるということが重要です。
キュワワーのC種族値はそれほど高くないため、ドレインキッスの火力不足を強く感じた人は Dを少し削ってCに回しても良いと思います。
選出率: 2位
フシギバナ
使用率ランキング: 50位
ポケモン | フシギバナ [キョダイ] |
---|---|
特性 | しんりょく |
性格 | おだやか (D↑ A↓) |
持ち物 | くろいヘドロ |
実数値 (努力値) | H: 187 (252) A: – B: 133 (236) C: 121 (4) D: 134 (12) S: 101 (4) |
技 | どくどく こうごうせい ギガドレイン だいちのちから |
調整意図
H: 特化
D: B + 1
採用経緯
数少ない どくどく 持ちであり、ハガネールの苦手な水や格闘(ウーラオス等)に対して有利に戦え、ドラパルトとも比較的有利に戦えるポケモンとして採用しました。
キュワワー + フシギバナ の晴れパ偽装としての役割もあります。(実際に警戒されているのかは分かりませんが)
特性に関してですが、環境の炎タイプからは キョダイカキュウ や キョダイゴクエン を打たれることが多く、弱点技としては ダイバーン よりも ダイジェット の方がよく打たれるということを考慮して しんりょく を採用しています。
もし特性 ようりょくそ で使うのであれば、少しCとSに振った3ウエポン型で 弱点保険 を持たせて運用する型が強いのではないかと思います。
選出率: 4位
ギャラドス
使用率ランキング: 7位
ポケモン | ギャラドス |
---|---|
特性 | いかく |
性格 | いじっぱり (A↑ C↓) |
持ち物 | オボンのみ |
実数値 (努力値) | H: 191 (164) A: 179 (140) B: 100 (4) C: – D: 121 (4) S: 126 (196) |
技 | りゅうのまい たきのぼり とびはねる じしん |
調整意図
H: 16n – 1 の最大値
S: S+1 で最速エースバーン(119族)抜き、かつ、S+2 で S+1 最速100族抜き
A: 残り(準特化の177より高い値)
採用経緯
物理アタッカー、特に炎(エースバーン等)に後出しするポケモンとして採用しました。
使用率1位2位のエースバーンとゴリランダーを後出しから起点にできるくらいの性能をしているため、非常に強いです。
有利対面で いかく を入れた後は、相手の裏を予想しつつ、りゅうのまいを詰むか交代するか考えます。
かみなりパンチ持ちのウーラオスが多く(54.1%)、ソクノのみ も試しましたが汎用的な オボンのみ のメリットの方が大きいと感じたので、結局オボンのみを採用しました。
じしんは、ジバコイルやパッチラゴン等の電気タイプに打つ用 + ダイアースでDを上げる用の技として採用しています。
ちょうはつ はダイマックスとの相性が悪いので切りました。(受けの突破は他のポケモンに任せています)
選出率: 1位
バタフリー
使用率ランキング: 118位
ポケモン | バタフリー [キョダイ] |
---|---|
特性 | ふくがん |
性格 | おくびょう (S↑ A↓) |
持ち物 | たべのこし |
実数値 (努力値) | H: 145 (76) A: 45 B: 86 (124) C: 117 (52) D: 101 (4) S: 134 (252) |
技 | ねむりごな みがわり ちょうのまい エアスラッシュ |
調整意図
S: 特化
H: 16n + 1 の最小値
A: 最低値
B: みがわりがタイプ一致イカサマ確定耐え まで
C: 残り(TODを考慮し、少しCに振った方が良いという判断)
採用経緯
構築的に耐久寄りのポケモンが多いので受けサイクルを突破する力が不足していると考え、受けサイクルを全抜きするポケモンとして採用しました。
ねむりごなを無効化する草タイプ(ゴリランダー等)に対してタイプ相性で有利なところは強みです。
低速ポケモンの中でも、カバルドンやバンギラスで砂展開をしてきた場合、自分の体力が一方的に削られてしまうので注意が必要です。
また、ポリゴン2 や 特殊エースバーン のダイサンダーで強引にねむり対策をしてくることがあるので、有利状況であっても油断禁物です。
余談ですが、ダイマックスを切ると技構成が ダイウォール、ダイウォール、ダイウォール、ダイジェット となるのでキョダイマックス個体を使う必要はまったくありませんが、見た目的にキョダイマックスにしました。(相手の型の読み間違いも誘えます)
選出率: 5位
ルガルガン(たそがれのすがた)
使用率ランキング: 23位
ポケモン | ルガルガン(たそがれのすがた) |
---|---|
特性 | かたいツメ |
性格 | いじっぱり (A↑ C↓) |
持ち物 | ラムのみ |
実数値 (努力値) | H: 159 (68) A: 185 (252) B: 86 (4) C: – D: 86 (4) S: 153 (180) |
技 | つるぎのまい アクセルロック インファイト かみなりのキバ |
調整意図
A: 特化
S: 準速100族抜き
H: 16n – 1
採用経緯
構築上リザードンが非常に重かったので、リザードンを先制技で縛ることができ、さらに全抜き性能も兼ね備えたポケモンとして採用しました。
受けサイクルを破壊する役割も持たせているので、役割と相性の良いラムのみを持たせています。
ドヒドイデ、アーマアガア、エアームド 辺りを意識して かみなりのキバ を採用しています。
別の技候補として じだんだ も採用価値があると思います。
選出率: 6位
ハガネール
使用率ランキング: 143位
ポケモン | ハガネール |
---|---|
特性 | がんじょう |
性格 | のんき (B↑ S↓) |
持ち物 | アッキのみ |
実数値 (努力値) | H: 182 (252) A: 106 (4) B: 277 (252) C: – D: 85 S: 31 |
技 | ボディプレス ジャイロボール ねむる ねごと |
調整意図
HB特化
S: 最低値(ジャイロボールの火力上昇用)
採用経緯
物理アタッカーを詰ませる + 構築上重かったパッチラゴンの対策ポケモンとして採用しました。
物理アタッカーに後出しして アッキのみ でBを上げ、ボディプレスで負荷をかけます。
ハガネールを通せそうな場合、ダイスチルでさらにBを上げて詰め性能を上げつつボディプレスの火力を上げます。
詰め性能を持たせるため、回復技のねむると起点回避用のねごとを採用しています。
Aの種族値があまり高くないので、ボディプレスとジャイロボール以外の攻撃技は要らないと考えました。
選出率: 3位
選出例
例1
選出:ギャラドス、キュワワー、ハガネール
相手のパッチラゴン、ミミッキュに対して有利に戦え、エースバーン、ギャラドスとも比較的有利に戦えるハガネールは確定で選出します。
ハガネールだけではエースバーンやギャラドスに突破されてしまうので、いかくを入れられるギャラドスも選出します。
残りのポリゴン2とトゲキッスはキュワワー後出しで対応できるので、キュワワーは必ず選出します。
このように、この相手には基本選出が1番良いと考えられます。
例2
選出:フシギバナ、ギャラドス、キュワワー
初手にドラパルトやウーラオスが出てきそうな場合は、初手にフシギバナを合わせることがあります。
この相手には比較的フシギバナが刺さっており、初手ドラパルトやカバルドンの可能性があるので、初手にはフシギバナを選出します。(フシギバナを選出しない場合 てんねんピクシーがきつくなるため、選出はほぼ確定です)
また、全体的に通りが良く、エースバーンにも後出ししやすいギャラドスも選出します。
最後は、アシレーヌ、特殊ドラパルト、特殊エースバーンに対応できるよう、キュワワーを選出します。
例3
この場合はどう選出するのが良いでしょうか。少し考えてみてください。
相手の構築は、ポリゴン2やイエッサンでトリックルームを張ってからアローラガラガラやアシレーヌを通し、トリックルームが切れたらゴリランダーのグラススライダーやスカーフポリゴンZ or スカーフイエッサンでスイープする、といった感じの構築だと思われます。
初手はトリックルームを張るポリゴン2やイエッサン、または、初手に出しやすいアシレーヌやイエッサンの可能性が高いです。
そのため、初手にはキュワワーを合わせます。(相手の構築は6体中4体が特殊アタッカーなので、キュワワーの選出は必須です)
また、このような低速ポケモンが多い構築にはバタフリーが刺さりやすいため、バタフリーも選出します。
初手にバタフリーを出しても良いですが、イエッサンやアシレーヌに対してはあまり有利に戦えないので、今回は裏に置いておきます。
最後に、アローラガラガラに後出し可能なギャラドスを選出します。
トリックルーム型のポリゴン2はじこさいせいを持っていないことが多いので、トリックルームが切れた状態でギャラドスで詰むことができればポリゴン2でも止められない可能性が高いという点も考慮に入れてギャラドスを選出しています。
選出:キュワワー、バタフリー、ギャラドス
最後に
新しく追加されたポケモンを使ってマスターボール級でも戦える構築を作ることができて満足しています。
6体の持ち物が きのみ4つ、たべのこし、くろいヘドロ になっていることには驚きました。(使っている途中で気づきました)
また、今回の構築を使っている中で、キュワワーの強さと可愛さに気づかされました。
今後も、まだあまり使われていないポケモンに着目してパーティ構築をしようと思います。
それでは、また。
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