こんにちは。
この記事は、8世代「冠の雪原」解禁後(シリーズ11、シーズン26)でのフェアリー統一の構築記事です。
シリーズ11は禁止伝説級1体、ダイマックスありのルールです。
フェアリー統一において、剣盾環境で本ルールが最も戦いやすいルールだと感じています。
理由は、ダイマックスを切ると強いポケモンが何体かいる上に、非ダイマックスで強いザシアンを使えるからです。
当然、フェアリータイプで厳しい相手のザシアンやネクロズマの対処をする必要がありますが、ザシアンを使えるメリットの方が大きいと考えます。
さて、ここからは今回使った構築を紹介します。
対戦の戦績は次の通りです。
最高: 941位 | 最終: 2948位 (1708pt)
97勝64敗 / 161戦 (勝率 60.25%)
過去のフェアリー統一の構築記事はすべて下記ページにまとめてあります。興味のある方は是非読んでみてください。
使用可能なフェアリータイプ
8世代シリーズ11の時点で使用可能なフェアリータイプのポケモンを一覧にしました。(最終進化形のみ表示)
冠の雪原で新たに追加されたのは、太字の8体です。
ポケモン | タイプ |
---|---|
ピクシー | フェアリー |
キュウコン (アローラ) | こおり / フェアリー |
プクリン | ノーマル / フェアリー |
ギャロップ (ガラル) | エスパー / フェアリー |
マタドガス (ガラル) | どく / フェアリー |
バリヤード | エスパー / フェアリー |
マリルリ | みず / フェアリー |
サーナイト | エスパー / フェアリー |
クチート | はがね / フェアリー |
トゲキッス | フェアリー / ひこう |
エルフーン | くさ / フェアリー |
フレフワン | フェアリー |
ペロリーム | フェアリー |
ニンフィア | フェアリー |
デデンネ | でんき / フェアリー |
メレシー | いわ / フェアリー |
クレッフィ | はがね / フェアリー |
ゼルネアス | フェアリー |
ディアンシー | いわ / フェアリー |
アシレーヌ | みず / フェアリー |
アブリボン | むし / フェアリー |
マシェード | くさ / フェアリー |
キュワワー | フェアリー |
シルヴァディ | フェアリー |
ミミッキュ | ゴースト / フェアリー |
カプ・コケコ | でんき / フェアリー |
カプ・テテフ | エスパー / フェアリー |
カプ・ブルル | くさ / フェアリー |
カプ・レヒレ | みず / フェアリー |
マギアナ | はがね / フェアリー |
ブリムオン | エスパー / フェアリー |
オーロンゲ | あく / フェアリー |
マホイップ | フェアリー |
ザシアン | フェアリー / はがね |
残り11体はまだかな……
構築の狙い
基本的に、初手ザシアンで荒らし、その後トリックルーム展開で攻めます。
受けまわしの構築に対しては対策用のポケモンを選出します。
ザシアン + ミミッキュ + マリルリ
基本選出です。
ミミッキュのトリックルームからダイマックスマリルリに繋ぎます。
ザシアンの通りが悪いときにはカプ・コケコを選出することがあります。
トゲキッス or カプ・コケコ or ザシアン + ピクシー
受けまわしに対する選出です。
ヌオー、ラッキー、ヌケニン、ムゲンダイナ等の受けまわしに対してはピクシーを通すことを意識します。
個体解説
ピクシー
ポケモン | ピクシー |
---|---|
特性 | マジックガード |
性格 | ひかえめ (C↑ A↓) |
持ち物 | かえんだま |
実数値 (努力値) | H: 201 (244) |
A: – | |
B: 94 (4) | |
C: 161 (252) | |
D: 111 (4) | |
S: 81 (4) | |
技 | めいそう |
つきのひかり | |
アシストパワー | |
かえんほうしゃ |
調整意図
H: 244振り
C: 特化
採用経緯
受けまわしを1体で突破できるポケモンとして採用しました。
どく対策に特性はマジックガードです。
ムゲンダイナやラッキー、ヌオー等に勝てるようにアシストパワー、ヌケニンやナットレイに勝てるようにかえんほうしゃを採用しています。
持ち物については諸説ありますが、まひ対策とトリック型の読み違えを期待してかえんだまを持たせました。
フェアリー統一は受けまわしの突破に乏しいので、貴重なポケモンです。
選出率: 6位
マリルリ
ポケモン | マリルリ |
---|---|
特性 | ちからもち |
性格 | いじっぱり (A↑ C↓) |
持ち物 | いのちのたま |
実数値 (努力値) | H: 207 (252) |
A: 112 (252) | |
B: 100 | |
C: – | |
D: 101 (4) | |
S: 49 (個体値0) | |
技 | アクアジェット |
アクアブレイク | |
じゃれつく | |
ばかぢから |
調整意図
H: 特化 (いのちのたま1回以上発動で耐久最大効率。持ち物が異なる場合はHP203~205が最大効率)
A: 特化
S: 最低値
採用経緯
本構築のエースアタッカーです。
ミミッキュのトリックルームからマリルリにつなぐのが基本です。
通りの良い水フェアリーとサブウエポンの格闘技により、火力を上げつつほとんどのポケモンと有利に戦えます。
トリックルーム残り3ターンでマリルリが行動可能になるため、ダイマックスと相性が良いです。
さらに、ダイマックスが切れた後はアクアジェットで相手を削ります。ダイマックス時にダイストリームやダイナックルを打っておくとアクアジェットの火力を上げることができ、非ダイマックスポケモンならワンパンを狙うことも可能です。
選出率: 2位
トゲキッス
ポケモン | トゲキッス |
---|---|
特性 | てんのめぐみ |
性格 | ひかえめ (C↑ A↓) |
持ち物 | たべのこし |
実数値 (努力値) | H: 161 (4) |
A: – | |
B: 115 | |
C: 189 (252) | |
D: 135 | |
S: 132 (252) | |
技 | エアスラッシュ |
かえんほうしゃ | |
みがわり | |
わるだくみ |
調整意図
C: 特化
S: 準特化
採用経緯
受けや起点作成等の低速ポケモンを崩すポケモンとして採用しました。
フェアリータイプに欲しい炎打点を持ち、みがわりで相手の起点作成を許さず、エアスラッシュ + てんのめぐみ による怯みでたべのこしの回復を生かします。
崩しに重点を置いているので特攻は特化しています。
ザシアンやカプ・コケコを採用していることから地面技が一貫しやすいので、地面の一貫を作らせないという意味でもチームに大きく貢献しています。
選出率: 5位
カプ・コケコ
ポケモン | カプ・コケコ |
---|---|
特性 | エレキメイカー |
性格 | さみしがり (A↑ B↓) |
持ち物 | たつじんのおび |
実数値 (努力値) | H: 145 |
A: 182 (244) | |
B: 95 (4) | |
C: 118 (20) | |
D: 105 (76) | |
S: 171 (164) | |
技 | ワイルドボルト |
ブレイブバード | |
ボルトチェンジ | |
くさむすび |
調整意図
A: ダイジェットでH252B4ゴリランダーを確定1発
C: くさむすびでH252D4ヌオーを確定1発
D: カイオーガのしおふきをダイマックス時に確定2発
S: 最速103族抜き
採用経緯
ザシアンが刺さらない構築や受け寄りの構築に対して選出するポケモンとして採用しました。
カイオーガに勝てるように物理型とし、ザシアンが苦手とするヌオーやヌケニンに勝てるように両刀たつじんのおび型としました。
130族未満104族以上で対策すべきポケモンはエースバーンくらいであるため、素早さを削ることで汎用性を高くしました。
攻撃特化にしているので、最速よりもダイマックスを切りやすくなっています。
選出率: 4位
ミミッキュ
ポケモン | ミミッキュ |
---|---|
特性 | ばけのかわ |
性格 | なまいき (D↑ S↓) |
持ち物 | きあいのタスキ |
実数値 (努力値) | H: 162 (252) |
A: 110 | |
B: 104 (28) | |
C: – | |
D: 169 (228) | |
S: 90 (個体値0) | |
技 | トリックルーム |
みがわり | |
のろい | |
かげうち |
調整意図
H: 特化
D: 珠サンダーのダイジェットを確定2発
S: 最遅
採用経緯
トリックルームを展開するポケモンとして採用しました。
みがわり2回でHP50%以下にし、トリックルームを張ってのろいで自主退場するのが基本の動きです。
汎用性の高いポケモンであるため、他のトリックルーム展開ポケモンと比べると読まれにくい点でも優秀です。
みがわりは相手のダイマックスターンや壁ターン、天候ターンを調整するのにも使えます。
かげうちの枠は元々ちょうはつにしていましたが、タスキで残ったHPを削ったりばけのかわを剥いだりしたい場面が多かったので変更しました。
特防に特化することで、環境に多いダイマックス珠サンダーに後出しできるようになりました。これによりザシアンを取っておきながらマリルリを展開することができるため、相手の行動にかなり制限をかけることができます。
また、場合によっては相手のヌオー交代読みでミミッキュを合わせ、のろいで削ってザシアンを通す動きをすることもあります。
因みに、きあいのタスキはネクロズマやエースバーン対策用です。初心者によくある間違いではありません。
選出率: 3位
ザシアン
ポケモン | ザシアン |
---|---|
特性 | ふとうのけん |
性格 | ようき (S↑ C↓) |
持ち物 | くちたけん |
実数値 (努力値) | H: 167 |
A: 222 (252) | |
B: 135 | |
C: – | |
D: 136 (4) | |
S: 220 (252) | |
技 | きゅじゅうざん |
じゃれつく | |
インファイト | |
ワイルドボルト |
調整意図
A: 準特化
S: 特化
採用経緯
全ポケモン中最強のポケモン。
禁止伝説級で使用可能なフェアリータイプはゼルネアスとザシアンなので、ザシアン一択です。
素早さは対ザシアン用に最速です。
初手で場を荒らすことが目的なので、技範囲を広げて打ち合える敵を多くしました。
じゃれつくはサンダー等の鋼半減ポケモン、ワイルドボルトはドヒドイデやホウオウを意識した選択です。
ヌケニンやネクロズマ、ギルガルドを重く見るならかみくだく採用もありだと思いますが、ワイルドボルトの方が汎用性が高いと思われます。
選出率: 1位
最後に
冒頭でも述べた通り、フェアリー統一では本ルールが最も強いと考えています。
トリックルームマリルリ+α の部分としてザシアンはあまりに性能が高い上に、鋼等倍毒無効の鋼フェアリーを自然に編成できるからです。
しかし、ザシアンの使用率が高いことから必ず対策を取られているので、ザシアンを活躍させるのが難しいと感じる場面が非常に多かったです。
例えば、ザシアン + ヌオー という基本的な構築に対しても、こちら側はザシアンの対策ができないのでこちらのザシアンを通すことは基本的にできないということになってしまいます。
まだまだ改善の余地があるとは思いますが、今回の調整でかなり完成形に近づいたと感じました。
興味のある方は是非使ってみてください。
それでは、また。
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